電気学会全国大会講演要旨
7-031
有効日射を用いた線形補間法による太陽電池の出力推定
◎北本大晟・植田 譲(東京理科大学)
太陽電池(PV)の出力は気象条件によって変化する。そのため, PVを設置した際の発電特性を把握するには, 日射強度やモジュール温度, 分光放射照度などの気象条件の影響を考慮する必要がある。一般に, PVの特性は標準試験条件(STC)の結果しか公開されていない。しかし屋外において, STCと同じ条件で発電できることはあまりなく, 実際にはSTCよりも低い出力で発電する時間のほうが圧倒的に多い。そこで本研究では, 一定期間におけるPVの発電特性を把握するために, 日射強度とモジュール温度から電流電圧特性曲線(I-Vカーブ)を推定する線形補間法(IEC-60891) を使用して, 様々な気象条件におけるPV出力の推定を行った。