電気学会全国大会講演要旨
7-029
区間推定法を用いたPV モジュールの不具合判定に関する基礎的考察(その2)
◎神谷菜月・石戸谷有我・山中三四郎(名城大学)・井上泰宏・西戸雄輝・小林 浩(トーエネック)
筆者らはPVアレイの点検方法の一つであるI-V特性の測定に着目し,I-V特性の数値化(CF値)によってI-V特性の僅かな変形の検出方法を検討してきた。これまでの研究から,CF値に対して重回帰分析の区間推定法を用いると,単結晶・多結晶モジュールは同じ重回帰式で不具合判定ができるとわかった。本報はこの結果の更なる裏付けとして,同じ周囲条件でもCF推定値は同じ値になるか,3通りの条件で検討した。その結果,周囲条件が同じであれば,単結晶・多結晶モジュールのCF推定値は同じ値となることを確認した。このことから,単結晶・多結晶モジュールは同じ重回帰式で不具合判定ができ,モジュール毎に重回帰式を求める必要はないと考えられる。