電気学会全国大会講演要旨
7-028
銘板値を用いた1ダイオードモデルとIVカーブ屋外測定によるPV発電性能の測定手法
○北川晃宏(東京理科大学)
固定価格買取制度の支援により,メガソーラーを用いた売電事業が増加している。しかし,PV発電は日射や温度による影響を受けやすく, PVアレイの劣化具合などの発電性能を評価することは難しい。本稿ではPVモジュールの各特性の銘板値を使用し,1ダイオードモデルセルにおける光電流,逆方向飽和電流,直列抵抗,並列抵抗,ダイオード理想係数の5つのパラメータを算出することで,任意の照度と温度条件が与えられたPVストリングの電流電圧特性を推定した。この推定と実測IVカーブの最大電力を比較したところ,その差は全て3.0%以内となり,実際の太陽電池モジュール銘板値における性能よりどの程度低下しているか定量的に算出することが出来た。