電気学会全国大会講演要旨
7-017
電力・水素複合エネルギー貯蔵システムを用いた再生可能エネルギーの出力変動補償試験
◎宮嶋 諒・佐藤裕貴・張 哲・宮城大輔・津田 理(東北大学)・濱島高太郎(前川製作所)・新富孝和(高エネルギー加速器研究機構)・高尾智明(上智大学)・岩城勝也(岩谷産業)・平野直樹(中部電力)
近年導入が進んでいる再生可能エネルギーの発電出力の変動補償システムとして,我々は,超電導磁気エネルギー貯蔵装置(SMES)と,燃料電池と電気分解装置とで構成される水素システムという,2つの特徴の異なる電力貯蔵装置を組み合わせた「先進超電導電力変換システム(ASPCS)」を提案している。SMESは応答性,耐久性に優れるため,急峻な変動成分の補償を行い,残りの緩やかで大きな変動成分を水素システムが補償する。本研究では,ASPCSの有用性を検証するために,1kW級ASPCSのモデルシステムを構築し,太陽光発電出力の変動補償試験を実施した。