電気学会全国大会講演要旨
7-014
GPV予報値の変動を利用したSVRによる翌日日射量予測の検討
◎小川拓海・植田 譲(東京理科大学)
太陽光発電(PV)の発電量は当日の気象条件に大きく左右されるため,より高精度な日射量予測が必要となる。日射量の予測精度向上のため,先行研究ではSVR (Support Vector Regression)という統計的機械学習法,および数値予報データGPV(Grid Point Value)のMSM(5kmメッシュ)モデルを利用して予測を行っている。本稿では,これに加えて,予測時刻に対しより直近のMSM予報値の精度が高くなる傾向があることに着目し,過去の初期値が異なる二つのMSMの変動分を利用して予測値の補正を行い,予測精度を向上させる手法について検討を行った。その結果,従来手法による最新のMSMを用いた日射量予測値と比べ,二乗平均平方根誤差(RMSE)が1.25%,平均絶対値誤差(MAE)が0.43%向上した。