電気学会全国大会講演要旨
7-013
ARIMAモデルを用いたPV電力平滑化制御指令値の決定
◎多田雄貴・髙橋明子・今井 純・舩曳繁之(岡山大学)
太陽光発電の電力は、雲の動きにより急峻に変動ため、系統の電力品質に悪影響を及ぼす可能性がある。そこで、太陽光発電システムにエネルギー貯蔵装置を併設し、変動する太陽光発電電力をエネルギー貯蔵装置からの吸放出により平滑化する制御法が提案されている。この制御法の制御指令値は移動平均法により決定しており、制御指令値に時間遅れが生じ、エネルギー貯蔵装置の容量が増大する問題がある。 本稿では、太陽光発電電力に対しARIMAモデルを用いて、平滑化制御指令値を決定する手法を提案する。従来法と提案法のエネルギー貯蔵容量を比較する。比較の結果、従来法に比べエネルギー貯蔵容量を21%低減した。