電気学会全国大会講演要旨
7-010
磁場に地磁気を用いた発電機
○古谷清藏・鈴木康訓(埼玉工業大学)
通常の発電機は磁場に電磁石または永久磁石を使用するが、本研究では磁場に地磁気を用いた発電機(地磁気発電機)の実用化を目指した研究を行う。筆者らが調べたところでは、地磁気発電に関する学術論文は見当たらなかった。これまで地磁気発電機について、コイルの巻数や大きさ、回転速度をパラメータとした時の発生電圧の理論値を計算した。木枠で試作機を作り、ほぼ理論値通りの発生電圧を確認できた。地磁気は非常に弱いので、コイルの巻数を多くしなければならず、またコイルのサイズも大きくしないといけないので、地磁気発電機はサイズが大きくて重量も重くなるという欠点があるものの、磁性体材料の枯渇が問題となっている現在、磁性体材料を使わない発電機として、その実用化の可能性を探る。