電気学会全国大会講演要旨
7-009
レーザ駆動MHD発電機におけるダクト形状がプラズマ流体挙動に与える影響
◎田中 学・奥野喜裕(東京工業大学)
レーザから電力への小型かつ軽量なエネルギー変換システムとしての実用化が期待できるレーザ駆動MHD発電の高性能化を目指にあたって重要となる発電機形状(アスペクト比)がプラズマ流体挙動に与える影響について三次元数値解析による検討を行った。その結果,アスペクト比1では十字形のプラズマ形状が形成されるが,レーザ形状が同一であってもアスペクト比が増加するとダクトの長辺方向と短辺方向とでプラズマの挙動が異なることが明らかとなった。これはプラズマから放出されたブラスト波の壁面での反射後の形状がダクト形状に依存し,それにより密度境界面との干渉による撹拌に偏りが生じたことが原因と考えられる。