電気学会全国大会講演要旨
7-008
絞り付きパルスレーザ駆動MHD発電機における基礎実験
◎関口寛敏・田中 学・奥野喜裕(東京工業大学)
パルスレーザにより希ガスを加熱することで高温・高圧かつ高電気伝導度のプラズマを生成しMHD発電を行うパルスレーザ駆動MHD発電が提案されている。本研究では,発電出力向上のための発電機形状改良の指針を得ることを目的として,TEACO2レーザと絞り付き流路の連続電極ファラデー形発電機を用いて,アルゴンを作動流体とする実験を行った。開放電圧の測定および高速度ビデオカメラによる撮影から,絞りを付けることによりレーザ入射後約400μsの間,発電領域において流れが一方向となること,ならびに直接的に伝播した圧力波と反射した圧力波の2つの圧力波により流体が駆動されることで,開放電圧に2つのピークが生じることが示唆された。