電気学会全国大会講演要旨
7-007
容量結合MHD発電機の出力向上に向けた力率制御法の検討
◎高柳 翔・高橋一匡・佐々木 徹・菊池崇志・原田信弘(長岡技術科学大学)
MHD発電機は火力発電において最も高温で動作が可能な発電機として期待されているが,電極の損耗のため長時間の運転が難しい。この問題を解決するため容量結合方式による電力抽出が考案されているが,容量結合MHD発電機はチャネル壁に形成されるキャパシタを通して電力を抽出するため回路の力率が低下する。そのため容量結合MHD発電機の実用化には力率の制御法が必須である。今回,力率の制御を目指し負荷抵抗に直列にインダクタを接続し,負荷抵抗両端で測定される出力電圧から,インダクタによる力率制御法の有用性を検討した。その結果,インダクタの接続により出力電圧の増加が確認され,インダクタによる力率制御法の有用性が示唆された。