電気学会全国大会講演要旨
7-006
高温キセノンを作動流体とするファラデー形MHD発電機の発電実験
◎青木 悠・田中 学・趙 亮・奥野喜裕(東京工業大学)
著者らは高温希ガスプラズマ方式MHD発電実験を行っており,将来的な連続運転の実現に向け凍結希ガスプラズマ方式に研究を遷移する予定である。凍結希ガスプラズマ方式においては予備電離に使用される電力の抑制が重要で,その方法の一つに電離電圧が低いキセノンの使用が考えられる。本研究ではキセノンを用いた高温希ガスプラズマMHD発電実験を行い,アルゴンよりも低い入口全温度での発電を実証するとともに発電特性を明らかにした。その結果,アルゴンではエンタルピー抽出率を得られない入口全温度7000Kにおいてエンタルピー抽出率5.9%を得られ,アルゴンでは不均一なプラズマ構造となる低い入口全温度においてキセノンでは概ね均一な構造となった。