電気学会全国大会講演要旨
7-004
凍結希ガスプラズマMHD発電機の数値解析への応用に向けた衝突・輻射モデルの簡略化
◎髙橋力也・藤野貴康(筑波大学)・奥野喜裕(東京工業大学)
凍結希ガスプラズマ(Frozen inert gas plasma: FIP)MHD発電機の数値解析において用いる電離再結合モデルを構築するため,その基礎となる衝突輻射(CR)モデルの簡略化を行う。FIP MHD発電機は,希ガスプラズマの凍結反応状態を利用するため,発電チャネル入口で発電に適した電離度を得ることが重要となる。この電離度を得るまでの希ガスの電離過程は,それを詳細に評価できる電離反応モデルが乏しいために,これまで行われていない。本研究では,FIP MHD発電機の発電チャネル手前での電離過程を解析するため,そこで用いる電離反応モデルを構築することを目的とする。本論文では,電離反応モデルの基礎としてCRモデルを利用し,計算負荷を低減するために簡略化を行う。