電気学会全国大会講演要旨
7-003
ファラデー形希ガスMHD発電機における入口電離度が発電特性に与える影響
◎鶴岡美緒・田中 学・奥野喜裕(東京工業大学)
シードフリーMHD発電の1つである連続運転可能な凍結希ガスプラズマ方式の実現に向けた基礎検討として,リニア形状ファラデー形発電機を対象とし,発電特性の入口電離度依存性を検討した。その結果,発電出力は入口重粒子全温度の低下に伴い低下するものの,高い入口電離度においては低い入口重粒子全温度においても発電出力が維持されること,また電離不安定に伴う筋状構造が抑制されることが示された。これは,低い入口電離度では1番電極までに電子温度が5000K以下になり電離度の低下が著しいことに対し,高い入口電離度では発電チャネル下流まで高い電離度のプラズマが維持されることによる。