電気学会全国大会講演要旨
7-001
数値解析によるMHD発電機の電離支援パルス幅に対する電離支援電流分布と発電出力挙動の関係
◎山﨑洋介・高橋浩太・高橋 遼・高橋一匡・佐々木 徹・菊池崇志・原田信弘(長岡技術科学大学)
MHD発電出力は作動流体の導電率が重要であり、導電率を改善するために作動流体に対しパルスパワー放電による電離支援を行うことで発電出力が向上することが明らかとなっている。本研究は数値解析により電離支援のパルス幅が発電出力に与える影響を検討する。作動流体に矩形波でパルス幅100μsと400μsの2種類の波形を投入し解析を行った。その結果、パルス幅100μsに比べ、パルス幅400μsでは発電出力が向上し、2つのピークを持つことがわかった。これは、時間経過と共に電離支援電極内で電流の集中が周期的に繰り返されるためである。このことから、流体の流速、電離支援電極幅、電離支援パルス幅の関係が発電出力に影響あることが示唆された。