電気学会全国大会講演要旨
4-032
走査型容量原子間力顕微鏡による空乏層の可視化
◎潤間威史・佐藤宣夫・山本秀和(千葉工業大学)
走査型プローブ顕微鏡の一つである,AFM/KFM/SCFMの複合装置を開発し,空乏層の可視化を行った.市販のシリコン製ショットキーバリアダイオード(Si-SBD)を断面研磨し,その界面領域を,我々が開発しているAFM/KFM/SCFMによって観察した.逆バイアス印加による表面形状の差異は見られない.しかし,ケルビンプローブ力顕微鏡による電位観察からショットキー接合部の推定,及び走査型容量原子間力顕微鏡による,空乏層領域の可視化をSi-SBDへの逆バイアス印加観測により行った.結果から,空乏層幅の見積もりとエネルギーバンド図の描画を行い,当該装置をデバイス観察に適用可能であることが分かった.