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3次元環境地図の精度向上を目的とした距離画像補正手法に関する検討
◎佐藤俊太朗・石井雅樹・藤野慎也(秋田県立大学)
著者らは,先行研究において距離画像センサを用いた3次元環境地図構築および距離画像センサのキャリブレーション手法に関する検討を行った.後者において,距離画像データは画素単位での補正が必要であること,遠距離でのばらつきを抑えることが難しいことが判明した.本稿では高精度な3次元環境地図の構築を目的として,キャリブレーション手法に改良を加え,画素毎に最適な補正式を導出することにより補正テーブルを作成した.また,歪み補正後の距離画像データを用いて環境地図構築を行なった.その結果,提案手法を用いることにより距離画像を用いた3次元環境地図の歪みが大幅に軽減されることを確認した.