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発話に伴う口唇の動きにおける特徴点を考慮したコマンド識別
◎佐藤翔平・髙橋 毅・景山陽一・西田 眞(秋田大学)
筆者らはこれまでに、口唇の動きを用いたコマンド識別システムの実用化を目的とし、口唇の動き特徴における極値(山および谷)を特徴点とした処理方法について検討を加えてきた。しかしながら、特徴点の出現頻度およびその位置にはばらつきが生じたため、コマンド識別精度の低下する場合を認めた。そこで本稿では、複数回発話した際に出現する特徴点において、同等のものと判断される特徴点の集合を群と定義した。さらに、群を用いて発話区間を分割し、それぞれの区間に重みづけ処理を施すことで、特徴点の出現頻度およびその位置のばらつきを考慮したコマンド識別処理の開発を行ったので報告する。