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自己組織化マップに基づく日射波形類似性評価手法の提案
○由本勝久(電力中央研究所)
太陽光発電(PV)の影響を最小限にするには,PV出力の予測が不可欠である。このため,様々な日射予測手法が提案されている。このうち,30分から数時間先までのPV出力の短時間先予測には,多数地点における日射強度群の利用が期待できる。その際,異地点間の日射強度の関連性(変動パターンの相関や遅れ時間など)が重要となる。しかしながら,関連性の評価に一般的に用いられる相関係数は,出力レベルの違いを考慮できない等の課題があるため,他の観点からの評価手法も必要である。そこで,自己組織化マップに基づく日射強度間の関連性の評価手法を提案する。30地点で観測した日射データを用いて関連性評価を行った結果,相関係数よりも的確に評価が行える場合があることを明らかにした。