電気学会全国大会講演要旨
5-168
電鉄用地上設置型エネルギー蓄積装置の充放電制御のためのラインリセプティビティ推定
◎岡田雅史・西村真登・高木 亮(工学院大学)
電気鉄道の省エネルギー化の手段の一つとして回生電力を地上設置型エネルギー蓄積装置(ESS)に貯め,利用することが挙げられる。現状のESSは現在の充電度(SOC)を参照せずに制御を行うため,SOCが上限もしくは下限に達してESSが十分にその機能を発揮できなくなることが考えられる。列車が消費する電力,電力回生中に列車が返却する電力は,ランカーブを参照することによりある程度の精度で予測できると考えられる。その情報を用いれば,近未来のラインリセプティビティ(回生電力受容性)を予測することもできる。これを用いてより適切な電力でESSに充放電を行わせるインテリジェントな制御スキームを立案することを目的とする。