電気学会全国大会講演要旨
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鉄道用高圧配電系統の対地静電容量測定試験
◎西村康之・岡 大輔・渡辺朋広・伊東和彦・川原敬治(西日本旅客鉄道)・森田 岳(鉄道総合技術研究所)
JR西日本の大阪変電所の非接地系高圧配電系統は三相3線式で配電しており、地絡方向継電器を用いて地絡保護を行っている。通常状態では地絡保護に影響を与えるほどの零相電圧は発生していないが、本変電所は地絡保護感度向上を目的として補償リアクトルを導入することにより、地絡保護に影響を与えるほどの零相電圧が発生することを確認した。 今後の補償リアクトルの運用を検討する上では、対地静電容量を定量的に評価する必要があるが、これまで鉄道用高圧配電系統において対地静電容量を測定した例は少ない。そこで、電力会社等で運用実績のある可搬式ωC測定装置を用いて、高配系統の対地静電容量の測定試験を実施したので報告する。