電気学会全国大会講演要旨
5-147
電気鉄道におけるトンネル内汚損がいし放電特性についての一検討
○佐藤史浩・瀧野俊明・林屋 均(東日本旅客鉄道)・江原由泰(東京都市大学)
新幹線のトンネル内がいしは、雨洗効果が見込めないことから汚損が進行し、最終的にフラッシオーバが発生することがある。このため、清掃により定期的に汚れを落とす方法でメンテナンスを行っている。がいしの絶縁性能は湿度環境に依存していると考え、湿度変化に伴う放電特性について汚損がいしと清掃がいしについて試験を行った。その結果、がいしの放電パルス数は、バラつきがあるものの湿度上昇によって増加する傾向が観られた。洗浄がいしと汚損がいしを比較すると、汚損がいしの方が測定全湿度で放電パルス数が高い傾向にあり、絶縁性能が低下することがわかった。