電気学会全国大会講演要旨
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汎用GPS受信モジュールを活用した変電所間時刻同期測定手法
◎今村英樹・森本大観(鉄道総合技術研究所)
複数の変電所が送り出した電力の瞬時値をキルヒホッフ電流則が成り立つまで正確に把握・比較したい場合、関係する変電所の瞬時値のサンプリングタイミングを同期した測定を行う必要がある。 現状では、同期測定を行える設備を常設している変電所はほとんどないため,測定器を仮設して測定を行うことになる。測定器のサンプリング周期は内蔵水晶発振器で生成され,その精度は日差数秒程度のため,同時性を長時間継続的に維持することは困難である。 そこで,市販の汎用GPS受信モジュールを活用してサンプリングタイミングの同時性を保ち,かつ測定データ列に正確な時刻を付与する方法を考案した。