電気学会全国大会講演要旨
5-128
試験車両による鉄道用非接触給電装置の検証
○浮田啓悟・柏木隆行・坂本泰明・加藤佳仁・依田裕史(鉄道総合技術研究所)
本研究では,鉄道車両への非接触方式による電力伝送の検討を行っている。感電・漏電の危険性が低く,摩耗がないことからメンテンス性の向上が期待できる。今回,鉄道用非接触給電の小規模装置を試作し,試験車両を用いて給電試験を行った。伝送電力約40kWで停車中・走行中に関わらず安定して給電が可能であり,8の字コイル形状がレール渦電流損失低減に有効なことを確認した。また,停車中に補機への給電と蓄電池の充電を行い,車上電源としての動作を確認した。