電気学会全国大会講演要旨
5-123
営業車両における車両情報記録装置を活用した駆動電力量と補機電力量の割合の定量分析
◎高重達郎・菅野 普・小川知行(鉄道総合技術研究所)・今村洋一・美濃部晋吾・川村淳也・影山真佐富(西日本旅客鉄道)
鉄道車両に関する省エネへの取り組みには,モータ性能や回生性能の向上,省エネ運転の実施等で駆動電力量を削減する手法と,冷暖房や照明等の補機電力量を削減する手法がある.しかし,車両の省エネ化を検討するにあたり,鉄道車両に供給された電力がどのような割合で消費されているのか詳細が明らかにされていない.本論文では,車両情報記録装置で取得した営業車両のデータを用いて,駆動電力量と補機電力量を分析し,両者の割合を明らかにした.また,補機電力量は季節により変動することが分かっており,季節による補機電力量の割合の違いを明らかにした.