電気学会全国大会講演要旨
5-115
シンプルな1軸制御シングルドライブベアリングレスモータ
◎杉元紘也・志村 樹・千葉 明(東京工業大学)
1軸制御ベアリングレスモータは,軸方向のみを能動的に制御し,半径方向および傾き方向は受動安定する構造である。従って,変位センサは1台のみ,更にインバータの数も削減できるので低コストである。応用として,冷却ファンや人工心臓用の遠心ポンプが検討されており,設計の共通点として,軸方向の長さに制約があり,軸長を短くする必要がある。一方,1軸制御ベアリングレスモータは,一般的に,傾き方向の受動安定化のために,軸長は長く設計する場合が多く,軸長の短縮は容易でない。本稿では、軸長の短縮と構造の簡単化を両立するシンプルな1軸制御シングルドライブベアリングレスモータを提案し,軸方向の磁気支持力の解析結果を示す。