電気学会全国大会講演要旨
5-107
デュアルハルバッハ配列コアレス同期発電機の開発
◎直江美樹・森下明平(工学院大学)
筆者らは低回転状態での効率を上げられる発電機としてデュアルハルバッハ配列を使用した小型のコアレス同期発電機を試作した。しかし,循環電流や漂遊負荷損による損失が発生していることが明らかとなった。そこでステータであるコイルに様々な改良を施した。本稿では改良を行った試作機の実機試験結果から試作機の性能を評価した。その結果,発電効率は定格回転300 [rpm] 時83.72 [%] から定格回転300 [rpm] 時90.56 [%]となった。この結果からコイルの改良により渦電流損,循環電流損が軽減し発電効率が向上したことが確認できた。以上の結果から目標発電効率95 [%] を達成できる目途が立った。今後は製作手法を改善するとともに大容量化を目指した開発を行っていく。