電気学会全国大会講演要旨
5-094
実規模長尺1500m高温超電導電力ケーブルの短絡事故時の挙動解析
◎安井鉄郎・佐藤勇輔・我妻 洸・石山敦士(早稲田大学)・王 旭東(高エネルギー加速器研究機構)・大屋正義・増田孝人(住友電気工業)・本庄昇一(東京電力)
高温超電導電力ケーブルは電力輸送の高密度化と低損失化という特性を兼ね備えていることから,将来の電力輸送システムの拡充という課題に対する解決策として期待されている。しかし実用化に向けては短絡事故電流の通過時における安全性評価が必要不可欠であり,特に発熱に対する冷媒液体窒素の挙動解析の重要性が議論されている。66kV系統では最大で31.5kA-2.0sの短絡電流が流れることが想定されている。本研究では,我々が開発したケーブルの導体温度及び冷媒液体窒素の温度・圧力を計算する数値解析プログラムを用い,実用時を想定した長尺1500mケーブルに31.5kA-2.0sの短絡電流が流れた際の冷媒液体窒素の温度・圧力解析を行ったので報告する。