電気学会全国大会講演要旨
5-089
卓上型超伝導バルク磁石の強磁場化の検討
○横山和哉・五十嵐僚太・戸ヶ崎亮介・安藤正亮・ムハンディラムエランダ(足利工業大学)・岡 徹雄(新潟大学)
著者らは超伝導バルク磁石の産業応用を目指して,装置の小型及び操作性の向上を考慮した卓上型バルク磁石装置を開発した。同装置はスターリング冷凍機を採用することでコンプレッサが不要となり,さらに着磁方法をパルス磁化法に限定することにより磁極を短尺化でき,装置全体を小型化することに成功した。本文では磁石の強磁場化を目指して,複数回パルス磁場を印加する方法を行った。1回目7.0 T-2回目3.9 T-3回目3.1 T及び7.0 T-5.4 T-5.4 Tを印加した場合,前者は印加回数と共に捕捉磁場が増加したが,後者は2回目では増加したものの3回目では大きく減少した。本実験では捕捉磁場の最大値は1.3 Tであった。