電気学会全国大会講演要旨
5-087
HTSバルク磁石を用いた硫酸ニッケル結晶のOGMS
◎高柳優也・町田祥平・一重佳奈・岡 徹雄(新潟大学)・辻村盛男(愛知技研)
超伝導バルク磁石は強磁場、コンパクト、高勾配磁場、という特徴を持っており、強力な擬似永久磁石として応用できるため、磁気分離技術において大変有効であると考えられる。本研究は、無電解ニッケルめっき廃液に再生処理を施した溶液から、老廃物の亜リン酸を抑えつつ硫酸ニッケル結晶を回収することを目的としている。今回は、対向型バルク磁石装置を片極ずつ用いて磁気分離し、チャンバー表面の最大発生磁場が1.95Tの磁極を用いた場合で、リン硫酸濃度比が最少で1.91%、回収した硫酸ニッケル結晶は22.29gを達成した。