電気学会全国大会講演要旨
5-086
高温超電導コイルの伝導冷却下励磁実験
◎吉川正基・米村直樹・谷内田貴行・白井康之(京都大学)・横山彰一(三菱電機)
現在、高温超電導の線材を用いたMRI,NMR,加速器などの研究が行われている。 テープ状の高温超電導線材では遮蔽電流が顕著に誘導され、結果として生じる磁場が空間不均一、時間不安定になる。MRI マグネットのような高精度磁場を要する機器に応用するためには遮蔽電流の影響は解決しなければならない課題の1つである。 現状では高温超電導コイルは永久電流モードでの運転が難しく、電源駆動による運転が想定される。電源制御するためには遮蔽電流の影響を考慮した高温超電導MRI マグネットの制御モデルが必要となる。 本稿では、高温超電導マグネットの制御モデルを検討するため、高温超電導ダブルパンケーキコイルを伝導冷却下で励磁し、遮蔽電流による影響を評価した。