電気学会全国大会講演要旨
5-080
10T級小型REBCOコイルにおける遮蔽電流による不整磁場の低減
◎中園浩平・今市洋平・松見絢子・王 韜・石山敦士(早稲田大学)・植田浩史(大阪大学)・宮﨑寛史・戸坂泰造・野村俊自・来栖 努(東芝)
経済産業省プロジェクト「高温超電導定磁場コイルシステムの研究開発」において,我々は10 T級(9.4 T)MRIの実現に向けた研究を行っている。REBCOコイルは線材がテープ形状であり垂直磁場に対して顕著に遮蔽電流が誘導され不整磁場が生じるため,コイル設計磁場の空間的均一性や時間的安定性が損なわれてしまう。この不整磁場の低減策の1つとして線材の細線化が挙げられており,先行研究によりその効果が示されている。そこで今回は200mmφ,10T級均一磁場発生コイルを対象とし,線材の細線化の効果について解析・評価した。数値解析には三次元有限要素法と高速多重極法を用いた。その結果を報告する。