電気学会全国大会講演要旨
5-076
各種模擬試験による経年油の帯電特性評価
○土江基夫・志間健一・小迫雅裕・匹田政幸(九州工業大学)・五所嘉宏(九州電力)
経年変圧器の流動帯電診断に関し、運転年数が30年を超過する変圧器油3種類を用いて、各種条件下で模擬試験を行なった。変圧器油の帯電特性は帯電度、体積抵抗率および両者の積である帯電電位から行なった。その結果、内鉄形変圧器を模擬した試験では、絶縁油を気中曝露しても帯電特性に及ぼす影響は小さいのに対し、外鉄形変圧器を模擬した試験では、気中曝露後、帯電電位は増加すること、また絶縁油の流動帯電抑制剤であるBTAによって帯電電位が抑制されることが分かった。 なお、本研究は、受付番号185の九州電力五所氏の研究と並行して行ったもので、当研究を最初に、五所氏の研究をその次にアレンジしていただくと聴講者にも分かりやすいと考えます。