電気学会全国大会講演要旨
5-075
BTA添加による流動帯電抑制効果に関する研究
○五所嘉宏(九州電力)・志間健一・土江基夫・小迫雅裕・匹田政幸(九州工業大学)
高電圧大容量変圧器における流動帯電現象は,絶縁油がプレスボード(以下,PB)等の表面を流動することにより生じる帯電現象であり,流動帯電を抑制する方策の一つとして,絶縁油へのBTA(1,2,3-ベンゾトリアゾール)添加が行われている。 これまでに著者らは,内鉄形及び外鉄形変圧器から採取した試料油へのBTA添加有無,気中曝露方式及びPB有無等の条件を変えながら加速加熱劣化試験を行い,帯電度の経時変化,油中BTA残存濃度等の考察を重ねてきたので,その結果を報告する。