電気学会全国大会講演要旨
5-069
154kVダイレクトモールドブッシング適用高耐震性変圧器の完成
◎小形秀紀・奥田健司・山岸 明(日立製作所)
東日本大震災で社会インフラ設備に大きな被害が生じたことを契機に、この度商用器として初めて154kVダイレクトモールドブッシング搭載変圧器が完成した。 本変圧器の特長は、小型・軽量な新素材ダイレクトモールドブッシングとポリマーモールド避雷器の採用により各部品の固有振動動数を高めて地震の卓越周波数との共震を回避、また変圧器全体を低重心化することで耐震性向上を図った。自動復帰形放圧装置の採用で、地震時に変圧器内部の絶縁油が動揺しても、自動復帰が可能となり、変圧器内部の健全性向上を図った。 耐震性向上の他の技術として、真空バルブ式負荷時タップ切換器の採用により、活線浄油機が不要となり保守性向上を図った。