電気学会全国大会講演要旨
5-061
高周波励磁下におけるギャップ付リアクトルコアの鉄損と鉄芯コア材料の鉄損特性の比較
◎山本章吾・小田原峻也・藤﨑敬介(豊田工業大学)・進藤裕司・吉川直樹・小西崇文(川崎重工業)
昨今,小型化・省スペース化の観点から電気機器の高周波化が期待されている.特にリアクトルやトランスといった磁性材料をコアとした機器では,高周波化による鉄損増加が問題となる.しかしながら,高周波に対する機器鉄損を測定する方法は明確には確立されておらず,また機器とした場合の損失と材料特性でみた損失の差異(ビルディングファクタ)の評価が必要であると考える.そこで本研究では,実機のギャップ付鉄芯リアクトルを用いることで,高周波励磁下での鉄損評価方法を提案するとともに,ビルディングファクタを評価した.結果として,実測により提案評価法の妥当性を示し,リアクトルの空隙長がビルデングファクタに影響することがわかった.