電気学会全国大会講演要旨
5-055
スキューおよびエンドリングを考慮した簡易三次元モデル化手法によるかご形誘導電動機の損失解析
◎山田一輝・髙橋康人・藤原耕二(同志社大学)
誘導機の機器特性を正確に把握するためには,スキューやエンドリングを適切に考慮した三次元解析が必要である.しかし,通常の三次元解析は計算コストの観点から実施が容易ではない.そこで,計算コストを抑えたままスキュー構造やエンドリングの影響を考慮できる簡易モデル化手法を提案する.提案モデルは二次元メッシュを押し出し,スキュー角度に応じて節点を回転移動することにより得られる.また,エンドリング,空気領域を上下それぞれ1層ずつメッシュ分割することによって,エンドリング,固定子端部の影響を簡易的に直接考慮する.提案モデルおよび通常の三次元メッシュによる磁界解析を行い,簡易モデル化手法の有用性を明らかにする.