電気学会全国大会講演要旨
5-047
定電圧高速運転時における三相8極かご形誘導電動機の諸損失に関する実験的検討‐基底周波数の2倍および3.5倍の場合‐
◎五藤誠士・廣塚 功・中村雅憲・坪井和男(中部大学)・水野孝行(明電舎)
近年,三相かご形誘導電動機(以下,IMと略記)を可変速電動機として用いることが多くなっているが,IMの定電圧高速運転時における諸損失は十分明らかになっているとは言えない。そこで,当研究室ではIMの正弦波およびインバータ(以下,INVと略記)駆動時における諸特性に対する検討を行っている。本稿では,INV駆動8極IMを基底周波数の2倍および3.5倍で定電圧高速運転した場合におけるギャップ長に対する諸損失の特徴を示している。その結果,ギャップを広げると一次抵抗損が増大すること,二次抵抗損,鉄損,機械損はギャップを広げてもあまり変化は見られないことなどを実験的に明らかにしている。