電気学会全国大会講演要旨
5-045
磁気ギアード発電機の新型磁極片構造の提案
◎延原柊吾・新口 昇・平田勝弘(大阪大学)
風力発電には、増速機方式とダイレクトドライブ方式があり、前者は、プロペラと発電機の間に増速機が設けられているが、メンテナンスが困難という課題がある。一方、後者は発電機の大型化を伴う。そこで、我々は磁気式増速機と発電機を一体化させた2MW級の磁気ギアード発電機を提案し,その有効性を1kWにダウンサイズした試作機を用いて確認してきた。しかし、1kW機では低速ロータを構成する磁極片の固定が容易であるが、2MW機にも適用できる固定方法が確立されていないという課題があった。 そこで、本稿では、2MW級の磁気ギアード発電機向けに新たな磁極片構造を提案し、FEM解析と試作機を用いて性能評価を行ったので報告する。