電気学会全国大会講演要旨
5-043
870 MVA水素間接冷却方式タービン発電機固定子鉄心端部損失解析
◎空 信之・佐古 浩・前田 進・米谷晴之(三菱電機)
当社では世界最高出力(2014年12月8日時点,当社調べ)となる870MVA水素間接冷却方式タービン発電機の製造・検証を完了した。この870MVA機は従来の水素間接冷却方式タービン発電機より高い出力密度で出力を高めたことを特徴としており,技術課題の一つとして固定子鉄心端部の過熱があった。 本稿では固定子鉄心端部の損失を三次元電磁界解析にて評価する手法を採用し,損失解析結果を基に温度解析する手法を採用した。この温度評価結果と実測結果を比較すると両結果はよく一致しており,評価手法の妥当性と870MVA機の固定子鉄心端部の健全性について確認した。