電気学会全国大会講演要旨
5-029
PM形バーニアモータの大トルク化について〜永久磁石の厚さが出力特性に与える影響〜
◎長谷川貴巳・片岡康浩・高山正和(秋田県立大学)・松島由太郎(元静岡大学)・穴澤義久(秋田県立大学)
低速で大トルクを発生させるダイレクトドライブ用モータとして,石崎氏が考案したPM形バーニアモータが開発されている。本論文では,設計パラメータの1つである永久磁石の厚さが出力特性に与える影響が明らかにされている。永久磁石の厚さを3mmより13mmへ厚くすることにより,最大出力は3.0kWより4.7kWと1.6倍に大きく増加する。すなわち,高力率,高効率を維持しながら最大出力を大幅に増加させることが可能であり,永久磁石の厚さはPM形バーニアモータを大トルク化する設計において非常に有効な設計パラメータであるといえる。