電気学会全国大会講演要旨
5-020
M-T座標上での直接トルク制御を用いたPMSM駆動システムにおけるPWM過変調領域の利用
◎砂古大翔・井上征則・森本茂雄・真田雅之(大阪府立大学)
永久磁石同期モータにおいて運転範囲の拡大が要求されており,これはインバータのPWM過変調領域を利用することで可能となる。本研究では,M-T座標上での直接トルク制御を用いた永久磁石同期モータ駆動システムにおいて,インバータのPWM過変調領域を利用する手法を提案する。提案法では指令電圧ベクトルのリミッタ処理において,位相を変えずに大きさのみを修正し,指令電圧を六角形状に制限することでPWM過変調領域を利用する。実機実験により,過変調領域の利用および運転範囲の拡大が実現できることを示す。