電気学会全国大会講演要旨
5-019
車載用デュアルロータ形PMSMにおける減磁を考慮したロータ構造の諸特性の検討
◎藤原俊介・森本茂雄・真田雅之・井上征則(大阪府立大学)
永久磁石同期モータ(PMSM)は高性能で高効率なモータとしてEV/HEVなどで幅広く利用されている。PMSMにおけるロータ構造の中でも,デュアルロータ形PMSMはインナーとアウター両トルクを活用できることから,従来のシングルロータ構造と比較して高トルク化が可能になると考えられる。 本論文では,デュアルロータ形PMSMの不可逆減磁について検討を行い,耐減磁性能に優れた磁石配置を明らかにし,その磁石配置を有するデュアルロータ形PMSMの特性を検討した。 その結果減磁耐性を考慮したモデルのトルク特性や最大出力制御時の諸特性は高トルクに適した磁石配置を有するモデルより下回ったが,目標トルクに近い値が得られ,さらに耐減磁性能を有する構造であることがわかった。