電気学会全国大会講演要旨
5-017
分布多層不等巻数巻線による永久磁石機の電圧及びトルクリプルの低減
◎北野真弘・堺 和人(東洋大学)
永久磁石機において、銅損低減ために集中巻を採用する事例が増えている。しかし、固定子巻線に3相交流を与えた際、巻線が発生する磁束に多くの空間高調波を含む。そのため分布巻と比較し誘導起電力高調波、トルクリプルが増加する。本稿では上述の構成においても適用できる方法として各スロットに全相のコイルを重ねて配置し、さらに各コイルの巻数を異なるものにして誘導起電力高調波とトルクリプルを低減する新しい方法を提案し、そして有限要素法磁界解析でその能力の確認を行った。その結果、従来の単層、二層巻線法と比較し効果的に多くの成分の高調波を低減できることを確認した。