電気学会全国大会講演要旨
5-015
フラックスバリアのテーパ形状がDyレス磁石を用いた2層IPMSMの不可逆減磁に及ぼす影響
◎廣田充宏・真田雅之・森本茂雄・井上征則(大阪府立大学)
埋込磁石磁石同期モータ(IPMSM)は高効率な高性能モータとして様々な用途に利用されている。IPMSMの出力範囲の拡大のために,磁石の着磁方向と逆向きに磁界をかける弱め磁束制御が用いられる。弱め磁束制御を用いた際に,不可逆減磁が生じる恐れがあるため,磁石にはジスプロシウム(Dy)が添加される。しかし,Dyは高価であり,安定供給に懸念があるため,使用量の削減が望まれている。本研究ではDyレス磁石を用いても不可逆減磁を生じないロータ構造を明らかにすることを目的としている。本検討ではDyレス磁石を用いた2層IPMSMにおいて,フラックスバリアのテーパ形状が及ぼす不可逆減磁への影響について検討する。