電気学会全国大会講演要旨
5-005
超高速PMモータの導体バー渦電流損に関する基礎検討
◎小森健裕・野口季彦(静岡大学)
筆者らはスーパーチャージャの電動化を目標とし,低電圧で駆動される超高速モータの開発に取り組んできた。このモータでは同期インピーダンスを極限まで低減し,鉄損と銅損の最小化を行うことで純電気的効率は97%,パワー密度は26W/cm3に達することを明らかにした。しかし,純電気的な総損失において巻線で発生する渦電流損は考慮してこなかった。そこで本稿では,巻線で発生する導体渦電流について検討し,磁気遮蔽,巻線配置,セグメント導体の効果を三次元有限要素法(3D-FEM)により定量的に明らかにしたので報告する。