電気学会全国大会講演要旨
5-003
エアコンのコンプレッサ用IPMモータのロータに配置する冷媒通路の検討
○佐藤光彦(名古屋大学)・金子清一(アイチエレック)・冨田睦雄(岐阜工業高等専門学校)・道木慎二(名古屋大学)
エアコンのコンプレッサ用モータの多くは、モータのステータの外周近傍やロータ内に冷媒通過用の冷媒通路を配置している。 IPMモータの高出力化に伴い、冷媒通過量が増加する一方で、小形化により、冷媒通路配置への制約が厳しくなりつつある。特に磁石を深く埋め込んだIPMモータでは、ロータに配置する冷媒通路の拘束条件が大きく、モータ起電力が0.5〜1.0%低下する現象が見受けられるようになり、低回転高トルクの運転領域での銅損の増加によるモータ効率の低下が問題になっている。 そこで本稿では冷媒通路をロータ内に配置するモータにおいて、冷媒通路の位置と大きさによる起電力低下について検討を行ったので報告する。