電気学会全国大会講演要旨
5-001
自己始動形単相永久磁石同期電動機の電流の周波数成分に関する一考察
◎鈴木雄大・中村雅憲・廣塚 功・坪井和男(中部大学)
筆者らは,回転子に始動巻線を有し商用周波数で始動できる自己始動形永久磁石同期電動機(LSPMM)に対する一連の研究を行っている。本稿では,単相LSPMMの解析理論中の電流の一般式における周波数成分に対する実験結果を報告している。単相LSPMMを正弦波電源で駆動した場合であっても5つの異なる周波数成分を含んだ電流が流れる。それらは,電源周波数をf[Hz],滑りをsとすると,f[Hz],(1-s)f[Hz],(3-3s)f[Hz],(2s-1)f[Hz],(3-2s)f[Hz]なる成分が含まれている。実験を行った結果,解析理論中の電流の一般式における周波数成分が存在することを確認でき,理論の妥当性を明示している。