電気学会全国大会講演要旨
4-228
車長を考慮した交通流セルオートマトンモデルの提案と解析
◎奈良橋 諭・星野貴弘・浜松芳夫(日本大学)
交通流の諸問題を解消するには、実際の交通流の特性を把握する必要がある。交通流を表す数学モデルの一つであるセルオートマトンモデルがある。提案モデルのベースとなるナゲル-シュレッケンベルグモデルは、セルオートマトンモデルに確率の要素を付与した交通流モデルの一つである。基本的な交通流セルオートマトンモデルでは、車両1台あたり1セル割り当てられるため、1セルの長さが長くなるほど離散化誤差は大きくなる。そこで、本研究では離散化誤差の低減のために車両1台が占有するセル数を任意としたモデルの構築を行う。また、数学モデルの解析結果とモンテカルロシミュレーションにより得られた結果とを比較し、数学モデルの妥当性を検討する。