電気学会全国大会講演要旨
4-221
走行用電動機を用いたAntilock Brake Systemにおける制御方法の検討
◎川上剛司・山中建二・北條昌秀(徳島大学)
現在の自動車には衝突防止システムなど様々な安全機能が搭載されており、電気自動車にはその安全機能に加えて駆動アシスト用の電動機が搭載されている。これを安全性能面においても活用するために、電動機を用いたAntilock Brake System (ABS)を考案した。提案システムは車輪ロック時に車輪の加速度が急激に変化することを利用する。加速度が基準値を超えたときに電動機の制御をトルク制御から速度制御に切り替え、車輪がロックする前の速度から一定の傾きで減速させ停止させる。提案システムの有効性検証のために、電気自動車の駆動輪を模擬した装置を用いて実験を行い、提案システムにおいてABSとしての基本動作を確認したので報告する。