電気学会全国大会講演要旨
4-214
バッテリ電圧変動に対応した車載用双方向充電回路の検討
◎大里康平・三浦友史・伊瀬敏史(大阪大学)
近年、地球温暖化や化石燃料の枯渇といった問題から、電気自動車の充電回路の研究が盛んに行われている。さらにバッテリ電力を家庭に供給するV2Hを行うためには双方向充電回路が必要となる。本稿では充電状態によるバッテリ電圧の変動に対応するために、昇圧動作可能な絶縁型双方向DC-DCコンバータを用いた車載用双方向充電回路を提案する。家庭への電力供給時にDC-DCコンバータが昇圧動作することで、バッテリ電圧が低下した場合でも正常に動作することが可能となる。昇圧動作時にトランスにサージ電圧が発生するが、アクティブクランプ回路を用いて抑制している。シミュレーションによって提案回路の回路動作の確認を行う。